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便秘の度に”妊娠した”と思い込む認知症のMさん「生まれるの!」

2021年6月15日

赤ちゃんの足

思い込みや、妄想が強く出るタイプのMさん。認知症の90代女性です。

酷い便秘症で、便秘になると妊娠したと思い込みます。

 

「私、今妊娠してるから、時々お腹が苦しくなるの。」

このように訴えてきます。

 

しかもそろそろ便が出そうな時は、本人はもうすぐ子供が生まれると思い込み、とても不穏になります。

「そろそろ始まりそうよ、準備はできてる?」

「もうすぐ生まれるわよ~、あなた産婆さんを呼んできてちょうだい。」

これを長い時で一日中繰り返します。

 

そして挙句のはてに「ひ、ひ、フ~」と呼吸を始めます。

 

一人のスタッフはそれに付き合います。一緒に「ひ、ひ、フ~」

もう一人は産婆さん役の看護師を呼びに行きます。

 

出産を手伝うふりをして、どさくさにまぎれ、摘便します。(摘便は医療行為…指を肛門にいれ、便をかきだします。)

 

出産中は摘便に抵抗しません(笑)

見事な便が生まれて私たちはホッとします。

Mさんは何か大きな仕事をしたと思っており、満足げにそのまま疲れて眠ります。

 

その後は出産したことを忘れています。

 

思い込みの強いMさん。オムツ交換の時にレイプされていると思い込む人です。パンチで抵抗します。

→こちらの記事で書いています。

 

レイプの妄想に付き合うわけにはいきませんが、この妊娠と出産の妄想にとことんは付き合うことにしています。

じっさい、立派な便が出るので(笑)

 

ちなみに、本人が出産モードの妄想に突入するまで、摘便は出来ません。タイミングが違うとレイプされると思い込みますので。

 

 

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