施設介護の話 介護現場の裏話(日記)

【あるある】高齢者施設での入居者同士のトラブルやいじめと対処法

2021年8月22日

車椅子の高齢者

老人ホームやグループホームなどの高齢者施設でよく見かける入居者同士のトラブルやいじめ

実は多くの施設でよくある問題なのです。

今回は、よくあるトラブルやいじめについて、そしてその対処法をまとめました。

 

 

よくある入居者同士のトラブルといじめ

ケンカしている高齢者

よくあるトラブル

  • 自分の部屋が分からずに他の人の部屋に入りトラブルになる。
  • 自分の物と、他人の物の違いが分からずにトラブルになる。
  • 自分の物が無くなったのを他の人のせいにしてトラブルになる。
  • だれが最初にお風呂に入るかでケンカになる。

 

よくあるいじめ、いやがらせ

  • 重度の認知症の人をバカ呼ばわりする。
  • 認知症の人に「ダラ」「あほ」「バカ」などの名前で呼ぶ。
  • オシャレな人が通ると嫌味をいう。
  • 自分が嫌いな人が横を通る時に足を引っかけようとする。
  • 杖で嫌いな人を突っつく。
  • 嫌いな人が近づくと「あっちへいけ!」と言う。
  • 母の日に何ももらえなかった人に嫌味で「あんた、かわいそうやね」と言う。

 

特に認知機能が極端に低下している人や、おしゃれな人は、いじわるな人にターゲットにされやすいです。また、認知症の人や自立が困難な人は厳しい人にターゲットにされやすいような気がします。

 

具体例を挙げますね。

 

いじわるな人

自分よりも認知機能が低い人をバカにする。

「あんた、これ分かるか?」

「わからんやろ、頭がおかしいからや!」

低俗ないじめです。こんな人がいたら関わらないほうがいいです。

 

 

化粧をした派手な人、きれいな人に嫉妬して嫌味を言う。

「真っ赤な口紅して!こんなところで色気振りまいていやらしい!」

嫉妬によるいじめも定番です。無視するのが一番です。化粧は認知症進行を抑制する効果があります。決してやめる必要はありません。

 

 

オシャレな人に嫉妬して嫌味を言う。

「こんなところにスカーフなんかしてきて、帽子までかぶって、頭おかしいんじゃない?」

「また気取った格好してきてバカみたい。」

スカーフぐらいのオシャレはしたほうが良いかと思います。身なりを整えるのは大切なことです。ですが確かにあまりにも場違いな服装の人もいます(笑)。

 

 

厳しい人

食事が用意されたらすぐに食べてしまう人に対して怒鳴る。

「こら、あんた!いただきますぐらい言いなさい!」

「食べるだけなら動物でも出来る!」

頭がしっかりしている人で、他人の行儀などをとても気にする人がいます。まるで子供を叱るみたいに、大声で怒鳴りつける人もいます。

 

 

食事介助してもらっている人に、自分で食べろと言う。

「ご飯ぐらい自分で食べなさい!食べさせてもらうようになったら終わりや!」

食事介助が必要だということが分からないのです。つまり言ってる本人もボケてます。気にせずに。

 

 

テーブル席でうたた寝している人を起こす。

「こんなところで寝たらダメや!みっともない。」

80~90代の人に多いです。やたら人に厳しい人。どうすることもできませんね。。。

 

 

認知症で帰宅願望のある人に本当のことを言う。

「ここに入ったらもう出ていかれんの!それぐらい分かりなさい!」

「家族が面倒見れないからここにいるんやろ。わからないの?」

混乱している認知症の人を素人が説得することは不可能です。相手をパニック状態にさせてしまいます。よくある厄介なトラブルの1つ。この場合は職員が割って入るでしょう。

 

 

他人に怒鳴られて頭がしっかりする人もいる!

介護においては認知症の人の失敗を怒ったり指摘したりするのは、認知機能の低下を招くため厳禁です。

ですが介護施設に入っている利用者同士でそのような事が起った場合、一時的に認知機能が向上するケースがあります。

 

例えば

普段はほとんど会話が成立しない重度アルツハイマー病の方。質問にもまともに答えることが出来ません。

ある時、あまりにも同じ会話を繰り返しているその人にキレて怒鳴った人がいます。

「いい加減にしろ!バカみたいに同じことばかり言うな!」

 

すると、そのアルツハイマーの人は驚いて私に話しかけてきました。

「なんであの人怒ってるの?」→なんでだろうね~?

「ねぇ、あれ私に言ってるの?」→違うと思いますよ?

「でもこっちに向かって何か言ってるわよ。」→そうみたいですね。

「ちょっとあの人になんで怒ってるか詳しく聞いてきて頂戴」→えー嫌ですよ(笑)

「じゃあ私達少しあっちの方に行きましょうか?」→そうですね。

 

と、普通に会話が成立しました。

それからしばらくは全く普通の人とおしゃべりをしているような感じでした。これは介護職員にとってはとても嬉しいことです。脳に程よい刺激があったのでしょうね。

 

施設での生活は認知症の人にとってはいい刺激になり、認知機能の低下を予防する効果があります。家でぼーっとしているのは認知症まっしぐらなので注意が必要です。

 

怒鳴る人や嫌味を言う人にもそれなりの役割があるのかもしれませんね。

 

ちなみにこのアルツハイマーの人、お腹が痛い時と、熱が出た時も会話が成立します(笑)

 

さて、話を戻しましょう。

 

 

認知機能の差がトラブルの元

トランプをする高齢者

認知機能に差がありすぎるとトラブルになりやすいのは間違いないです。バカにされることもあるでしょう。

分かっている人は、病気だと受け止めて接してくれますが、ほとんどの人には難しいかと思います。

 

対処法:重度の認知症の人はなるべく似たようなレベルの人の輪の中に入るのがベストです。

 

まぁ昔ほど重度のアルツハイマー型認知症の人は少なくなってきたように思えますが気のせいでしょうか…?

 

 

まとめ

チェスをする高齢者

自分の親が老人ホームやグループホームなどの施設へ入る時、うまくみんなとやっていけるか心配ですよね。

 

基本的には入るまではどのような人が入居しているかは分かりません。入ってから部屋を変えてくれだのユニットを変えてくれだのと訴える人も多くいます。

施設を転々として、しまいにはまた戻ってきたという人もいます。

本人だけでなく、家族さんも大変ですね。。。

 

初めて入居する場合は、あらかじめトラブルを想定しておくことが大切

そして、利用者同士のトラブルもいい刺激になる

 

介護職員はちゃんと遠くから見守っているので安心して下さい。

 

というわけで、「高齢者施設での入居者同士のトラブルやいじめ」について、今回はこんな感じでまとめてみました。

なにか悩んでいることがあれば、遠慮せずにケアマネさんに相談してみましょう。

 

 

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