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2日で辞めた介護の派遣!病院で働いた時のブラックな体験談

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今回は、ちょっとおぞましい体験談です。

最悪の介護をしていた病院での話です。どのような介護かというと・・・

 

尿取りパッド重ね着け、下痢まみれ放置、縛り上げ介護。その名も「キャベツ巻」

ホントに酷かった。

本題に入る前に、尿取りパッドについて少し触れておきます。

 

オムツやリハビリパンツの中に入れて使う尿取りパッド。サイズの小さいものを「小パット」、大きいものを「大パット」と言われています。

小パットだけでは漏れてしまうからという理由で、その下に大パットも重ねて着ける人もいます。

でもこの2枚重ねはほとんど意味ないです。ていうか、蒸れるし、暑いし・・・。

 

なぜ漏れてしまうかというと、ちゃんとフィットしていないか、パット交換の回数が少ないからでしょう。

ですが、職員の少ない所ではこまめに交換する事が出来ず、このような愚策を取るしかないようです。

さすがに最近は重ねて着ける人も減ってきたように思いますが、年配のヘルパーさんなんかは、いまだにそれが当たり前であるかのように重ねている人もいます。

 

前置きが長くなってしまいましたね(笑)

では、これを踏まえたうえで、とある恐ろしい病院に勤めていた時の話をします。

 


私がまだ20代の登録ヘルパーをしていた時の話しです。

紹介されたのは東京都内のとある病院の終末期病棟。今は無い病院なのでご安心下さい。私ともう一人、年配のヘルパーOさんがそこの勤務につくことになりました。

 

仕事内容は日常の見守りとお世話、という名の看護師の使いパシリです。基本的には排泄介助、更衣、食事介助などを担当していました。

 

目つきの悪い看護師がそろっていました。終末期病棟ってこんなもんなんだろうなぁと、その時は思いました。

その病院のワンフロアを私とOさん、そしてそこで長年勤務しているベテランヘルパーさんとで対応します。

 

看護師とベテランヘルパーさんの言うままに私たちは仕事にとりかかります。

「次、この人の着替えさせて」
「次、この人のオムツ交換して」
「次、ここ(床)拭いておいて」
「下からあれとこれとこれ持って来て」
「あ、ついでにトイレ掃除しておいて」
「この人、汚いけど毎回洗濯してられないからそのまま放っておいて」
「あの褥瘡の人の包帯、外してきて、すごく臭いからマスクしてね。」

 

そして、大柄の男性、Kさんのオムツ交換をするように言われた私。

 

オムツを開いてびっくり。その中は大量のパットと下痢でぎゅうぎゅう詰めになっていました。

 

あわてて看護師の所に行き、ちょっと一人では対応出来ないから手伝って欲しいとお願いしたら、

「私達の仕事じゃないから一人でやって頂戴、みんなそうしてるから」

 

さらに私はベテランヘルパーさんを探し出して手伝って欲しいとお願いしました。

「もうあのKさんの便にはうんざりしてるのよ、どんなやり方でも時間かかってでもいいから綺麗にして頂戴。あなたの他の仕事は私がしておくから。」

「あ、最後に汚れたシーツを手洗いで洗ってから洗濯に出してね。」

 

Kさんは幸い個室です。

私は大量のペーパーと使っていいと言われたタオルを用意し、バケツにお湯を入れながら、段取りを練っていました。

Kさんとは意志疎通ができるかも、まだよくわかりません。

 

そんな時、Oさんが登場。

「Kさんのオムツ交換をするように言われたんだけど。」

 

やった~!救世主!

 

さて、Kさんの部屋に戻ってみると・・・

状況が悪化していました。

 

なぜか全身便汚染しています。頭から全部です。

どうやらオムツの中に手を入れ、便をすくい出し、あちこちに散りばめていたようです。

 

全身にねじつけられた下痢便。

2人で啞然・・・

 

私たちはあの手この手を使ってKさんの便処理、清拭、オムツ交換を終えました。

ここまでは別に介護の世界では誰しもが経験するであろう話ですよね。

問題はココからです・・・。

 

その日の夕方。

「今からキャベツ巻きを教えるからついてきて」と、ベテランヘルパーに連れられていったのが、便まみれから救出したKさん。

 

Kさんのオムツの付け方は特殊らしい。

とにかく私達は見ています。

  • まず、オムツを普通にお尻に敷きます。
  • その上に大パットを重ねます。
  • チンに小パットを巻きます。
  • さらにチンからお尻にかけて大きなパットを重ねます。

まだ完成ではありません。

 

  • 腹部と背中にもオムツを横に当てます。(上から便が漏れてこないようにするためです。)

ここでやっとオムツを閉じます。

 

  • さらにウエスト部分にタオルを巻きつけ、きつく縛ります。(上からオムツに手を入れることが出来ないようにするためです。)
  • 鼠径部にもなにやらうまいことタオルを巻きつけています。(下から下痢便が漏れてこないようにするためです)

これが「キャベツ巻き」です。

 

このキャベツ巻きにパジャマのパンツを無理やりかぶせ、完成です。

ここで登場したのが下剤

 

Kさんは言われるままその下剤を口に入れます。

それからベテランヘルパーさんは次の作業にとりかかります。

 

  • 両方の手首にタオルをぐるぐると巻きつけます。

やばい雰囲気が漂っています。

 

そして、さらに手首にタオルを巻きそれをベッド柵にくくり付けました。

 

タオルを2重にするのは手首に後が残らないようにするためだとか…。

両手を拘束され、キャベツ巻きにされたKさん。めちゃくちゃ辛そうな顔をしていました。

 

私がなぜこんな事をするのかベテランヘルパーさんに聞くと、夜勤の看護師がオムツ交換をしないからだそう。

私たちが帰って、朝私たちが出勤するまで、ほとんどの患者さんがそのままの状態です。

朝、その処理をするために私達がいるんだと・・・。

 

特にKさんは便をするたびに手で触って便を広げる(便こねと言います)から、下剤で夜のうちに全部出さないといけない、らしい。

夜に便を出さなければならないのは、日中に身体拘束をすると外部にバレるかもしれないからでしょう。

 

なんて恐ろしい病院だ・・・。

朝、私たちが出勤するまで、Kさんは下剤によって出された下痢便にどっぷり浸かっているなんて・・・。

間違いなく虐待です。そもそも看護師の職務怠慢です。

それに従うヘルパーも同罪!

 

この人たちにとっては人の尊厳なんでどうでもいいみたいですね。

まぁその日は色々考えながらかえりました。

 

次の朝、こっそりKさんが縛れている写真でも撮ろうかなんて考えながら病院へ出勤。

看護師に「Kさんの交換お願いね~」

と言われて、部屋に入ると、拘束が解かれていました。

 

なるほど、この病院の看護師は身体拘束をヘルパーにさせ、朝になると看護師がその証拠を消すのが仕事らしい。

 

途中からOさんも手伝いに来てくれたので、昨日よりは効率よくKさんを綺麗にすることが出来ました。

Kさんはそこそこコミュニケーションがとれる人でした。私たちの言っていることも分かるし、時々話しかけてくれたりもします。

口癖は「ごめんなさい」

ひどく叱られてきたんだろうなぁ。

 

その日の夕方、ベテランヘルパーにキャベツ巻きを指示されたのは私でした。

とりあえず、パットとタオルのぐるぐる巻きは完成しました。

 

私はKさんに苦しくないか聞きます。

Kさんはそれはしょうがないことだと言います。

どうしても気になってオムツの中に手を入れてしまうことも自分で分かっているようです。

 

「自分が悪いんだ」と、言っていました。

正しく言えば間違いなのですが、私はそれをうまく伝える事ができませんでした。

 

そして、下剤を飲んで貰いました。

次は身体拘束です。

その時、Kさんは私にこんなお願いをしてきました。

お願いだから、手を縛らないで欲しい。絶対にオムツの中に手を入れないから

そのように何度も懇願してきます。

 

私はKさんの言うとおりにして、手を縛りませんでした

そしてそのことを報告せずにそのまま帰りました。

 

次の日の朝。もうすでに嫌な予感がしています。きっと大変な事になっているだろうなぁと思いながら出勤しました。

 

出勤するなり、Kさんの部屋に来いと看護師が顔を真っ赤にして怒っています。

やっぱり。

 

見事に全身便汚染していたKさん。私が来るまで放置されていたようです。

しかも部屋中に便が飛び散っています。Kさんは自分でベッドから降りることが出来ないので、便を遠くに投げて証拠隠滅でもしようと思っていたのでしょう。

 

なぜ両手を縛らなかったのか、あなたのせいでこんなに汚い事になってしまった。などと、その場で酷くどなる看護師。

僕が悪いんだ、僕がお願いしたんだ。

と、私をかばうKさん。

 

とにかく綺麗にするように言われた私は何事も無かったようにKさんと部屋の汚染処理にとりかかります。

いつものようにOさんも合流。2人でいつも以上に時間をかけてKさんを綺麗にしました。

 

その日は、Kさんを綺麗にしたらそのまま他の仕事を放置して私は帰りました。

そして私は、この病院を紹介した会社と、この病院の施設長に、Kさんの事を伝えました。

  • 夜勤の看護師がオムツ交換をせずに朝まで放置していること。
  • 長時間放置しても大丈夫なように、「キャベツ巻き」なるものがあること。
  • 日中に便がでると困るという理由で、下剤を大量に夕方に飲ませていること。
  • オムツの中に手を入れられては困るという理由で両手をベッド柵にタオルで固定していること。

 

そして私は二度とこの病院に行くことはありませんでした。

その後、Oさんによると、この事についての話し合いの場が設けられたようですが、看護士だけで集まり、ヘルパーは参加していないので内容は分からずじまい。

 

変わった事と言えば、

  • Kさんの夕方のオムツのお世話をするのがベテランヘルパー1人だけになった事。
  • 夜は看護師がオムツ交換をするらしいので、Oさんは朝にKさんのオムツ交換をしなくてよくなったということ。

 

Oさんや他の新しいヘルパーは、Kさんの部屋には入らなくていいと言われたそうです。

それからすぐにOさんもその病院を辞めました。

 


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いかがでしたか?

私の心にしこりが残っている、おぞましい体験談です。あの時は何も出来なくて、本当にごめんなさい。

Oさんとは今でも時々会っており、この時の話をします。パットでぐるぐる巻きにされていたKさんの事を思うと、今でも胸が痛みます。

 

ちなみにパット交換やオムツ交換などの呼び方を、そこの病院のヘルパーさんは「オムツ点検」と言っていました。

「1番~6番まで、点検に行ってきま~す!」

まるで工場です。挙句の果てに・・・

 

「キャベツ巻き、完了しました!」

ほんと、ここの人たちマジで最低。

 

 

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