施設介護の話 おもしろ話

なぜかお金に異常に執着する認知症の高齢者たち。

お金に執着する高齢者の画像

認知症になってからか、その前からかは分かりませんが、ものすごくお金に執着する人がいます。

 

  • 財布どこ行ったっけ?
  • 私お金持ってないんですけどどうしたらいいですか?
  • お金が無くなったみたいなんですけど。
  • 誰かが私のお金を持って行ったんです!

このような訴えは日常茶飯事です。

 

とある施設で働いていた時の話ですが、そこの入居者様のお金の管理はすべて施設でしていました。つまり、みんな持っていません。

 

お金で不穏な空気になった時のこちら側の対応は、それはそれは様々です。

その人の”癖”に合わせる必要があるので…。

 

ある人は、「私達が管理しているので大丈夫ですよ。」といえば安心します。

ある人は、娘さんに本当に私たちが預かっているのか確認の電話をしてくださいと言います。

 

盗まれたと思っている人には、実際にお金を見せて確認してもらいます。見せても5分後には忘れてもう一度盗まれたと言ってくる人もいます。(問題が解決したことを忘れてしまうので。)

アルツハイマー型の認知症に多い行動で、しばらく私たちもそれに付き合い、同じことを繰り返します。

そしてその間、どうにか他の事に気をそらせないかを考えます。

 

でも、うまくいくときもあればいかない時もある。アルツハイマーの人は一つの事に執着しだすと、何時間でも同じことを繰り返します。

 

こんな時、私たち介護職員には忍耐が求められます。

「さっきも言ったでしょ!」なんて言っは絶対ダメですから。

 

 

お金の画像

お金への執着で面白い例もあります。

ここで登場するのが入居したてのTさん。Tさんは手元にお金がないととても不安な人なんです。私たちが管理しているのが気に入らなく、自分で持っているから全部よこせと言います。

 

あまりにも訴えがひどいので、娘さんにそのことを伝えると、「1,000円だけ本人に持たせてあげてください。」と、娘さん。

 

娘さんにはそのお金が無くなってしまうかもしれないリスクを説明しましたが、「絶対大丈夫です。」との事。

 

そして1,000円を受け取ったTさん。

笑顔で大喜び。

 

がま口の財布に入れ、それをティッシュでくるみ、さらに透明の袋に入れ、毎日ズボンの中に入れて持ち歩いています。

 

「私1,000円もっとる」と周りの人に自慢しています。またそれがかわいい♪

 

お風呂に入る時も必ず風呂場の中まで持っていき、目の届くところに置いています。お金の管理はかなり徹底しているようです(笑)

 

この前、Tさんとすれ違った時に、「私、2,000円もっとる」と言っていました。どうやら娘さんが母の日にもう一枚千円札を入れてくれたようです。

 

「こんなに嬉しいことないわ~」とTさんは大喜び。

 

時にはこちらからも「今いくら持ってる?」と聞くと、げらげら笑って「2,000円や」と答えてくれます。

私が「そんなにいっぱい持ってるの?」というと、さらに大笑いして嬉しそうにします。

 

なぜかこのやり取りに癒しを感じる私です(笑)
なんでだろ~

 

ホント、認知症の方のお金への執着の仕方は人それぞれで、面白いです。

 

 

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