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老衰で亡くなる前のよくある兆候【お経を唱える】

2020年12月11日

光明真言

前回の仕事でお世話していた方。

98歳女性のMさん。

食事をほとんど取れなくなって2か月ほどした頃から、独りでブツブツとなにやらつぶやくようになりました。

 

お経です。

 

もうすでに朝も夜も関係なく傾眠(うとうとした状態)が続いており、意識がもうろうとしている状態。その状態でつぶやいています。

 

認知症の方の終末期は基本的に独り言が増えます。

 

そろそろやばいな~って感じる時期です。

この時期はほぼ24時間、付き添います。

夜も隣のベッドで一緒に寝ます。

 

夜中にブツブツと始まります。

 

「ぶっせつ~ま~か はんにゃ~は~ら~みた・・・」

般若心経ですね。

 

でも途中から分からなくなります。そして…

 

「きみょ~うむりょ~うじゅ~にょ~ら~い・・・ 」

正信偈ですね。

 

これも途中から分からなくなります。

そして、

「なむ~あみ~だぶつ~」

「なむ~あみ~だぶつ~」

「お父さん、お母さん、どうぞよろしくお願いしま~す。」

 

これを連呼します。

 

時々こうなります。

「なんみょ~ほ~れんげ~きょ~。なむ~あみ~だぶつ~。」

日蓮宗と浄土真宗がミックスしたものですね。

 

ちょっと面白くてププっと笑ってしまいたくなります。

 

ある時はこんなことも。

「オン~アボキャ~ベイ・・・」

光明真言です。

 

いや~Mさんは博識ですね。

辛いときに唱えなさい、と誰かに教わったんでしょうか。

 

光明真言は唱えるだけで願いが叶うという奇跡のおまじないのようなもの。

大日如来の功徳を得ることができ、あらゆる災いを取り除くとされています。

 

まさか、亡くなる直前の人の口から光明真言が出てくるなんて、なんか神秘的です。

 

私も久しぶりに聞きました。

 

オン アボキャ ベイロシャノウ

マカボダラ マニ ハンドマ

ジンバラ ハラバリタヤ ウン

 

ちなみに亡くなる直前や、高熱でうなされている時にお経を唱える方、結構います。

唱えるぐらいならいいですが、大声で叫び続ける人もいました。

部屋からずっとお経が聞こえてくるのも妙な感じがします。

 

お経だけでなく、家族の名前をずっとループして呼び続ける人もいます。

毎回思うのですが、最後の逝き方は人それぞれです。

 

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