介護士のつぶやき 食事介助

T家【1日目】いくらなんでもこれは無理だろう…

フリーランス介護士1日目

待ちに待った、T家のTさんとご対面。

想像以上に、いや、今までにお会いしたおばあちゃんの中でもダントツで可愛らしい方でした。

私が話しかけるとニコッと笑顔で答えてくれます。

日中はほとんどベッドで過ごし、食事の時間に車椅子に移り食事をします。

 

対面してすぐに、「ではお願いします、私は何も分からないので。」とお嫁さん。

(え???)

そしてTさんの部屋に案内されました。

 

12畳ほどの部屋に介護ベッドと大きなダブルベッドが置いてあります。

どうやら、私はその大きなベッドを使って寝るらしい。

そして、ショートステイやデイサービスのノートを渡されました。

 

「ここにTさんの日頃の様子が書いてあるので、これを見ておいてください。」とお嫁さん。

そして、夕方5時に食事を運ぶので食事介助をして下さいと言い残し、部屋を出ていきました。

 

とりあえず、Tさんにベッドで休んでもらって、ついでにオムツのチェックをしました。

オムツの交換をすることをTさんに伝えると、満面の笑みで「お~」と答えるTさん。(ほんとかわいいなぁ…)

 

それからTさんはすぐに眠ってしまいました。

 

その間、私はノートのチェックです。

どうやらだいぶ食が細くなってきているということ、胃腸が弱いこと、お茶でムセることなどが分かりました。

 

そうこうしているうちに、ちょうど17時。

17時ぴったりに部屋の外から「お食事で~す。」

ドアを開けると、大きなお盆を持ったお嫁さんが。そしてお盆には大量の豪華な食事が…。

「分けて食べて下さいね。よろしくお願いします。」

そう言い残してすぐにその場を立ち去りました。

 

まず、唖然・・・。

私にも食事を頂けるのは大変に嬉しい事なのですが、いつもショートステイでミキサー食を食べている人にどうやってこれを食べさせよう…。

そして、なんだこの量は。どう見ても3食分はあるぞ…。

 

すき焼き、ウナギ、焼き魚、チキンまで…

とりあえず、まだTさんはぐっすりと寝ているので、硬さのチェックをします。

 

実はとても柔らかく調理してるのではと思い、食べてみます。

普通でした…(TT)。

 

ご飯を食べてみます。

硬かった…(TT)。

 

何を食べても普通の食事。しかもどちらかというと硬いのです。

さすがにいくら何でもこれは無理だろう…。

私は持参したハサミを取り出し、肉やら野菜やらを一口大にカットしました。

そして、ウナギなど、つぶせるものはスプーンやフォークを使いつぶしました。

 

いよいよ食事です。

 

Tさんを車椅子に移乗してテーブルへ。

まずはお茶を飲んだ後に、ご飯を一口。もぐもぐしている途中でなぜか寝るTさん。

お~い・・・!

声をかけるとハッと目を覚まします。そしてまたもぐもぐ。

これは危険だ。

半分寝ている人にこんな普通食を食べさせているなんて、私はいったい何をしているんだろうか。

 

とにかくお嫁さんや息子さんの希望をかなえている状態ではないということがこの時点でよくわかりました。

 

私は細かく刻んだお肉や野菜にとろみをつけたお水をかけ、なるべく食べやすいようにしてTさんの口の中に入れてみました。

何とか食べることができました。

 

さらにウナギはつぶしてペースト状に、さらにとろみ水を上からかけてTさんの口へ。するとさっきとは別人のように口をもぐもぐ動かして食べてくれました。

 

ペースト状に出来るものは何とか食べることが出来るようですが、噛みにくいものを口の中に入れると、寝てしまいます。

 

大量のディナーですが、Tさんはほんの少しずつ食べて後はもういらないと言いました。

私が「食べにくいですね。」というと、

「おお、そうや!」と思いのほかしっかりと伝えてくれたTさん。

 

なんだかとても罪悪感の残る食事介助でした。

 

とりあえずお嫁さんに普通食は無理だと伝えると、「食べられるものだけでいいので、食べやすいようにして食べさせて下さい。」との事。

 

お嫁さんは他の家族の分も用意しなければならないので、おばあちゃんの分だけ特別に料理するということが出来ないらしい。

 

それにペースト状では見た目的にかわいそうだと…。

 

とりあえず今回は家族の言い分と、Tさんの様子が良くわかったということで、さて、次からどうしようか。

 

今回の仕事中、ずっと嚥下障害や介護食についてのブログなどをみて過ごしました。

もう一度高齢者の食事についての勉強が必要になりそうです。

 

 

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